ラピュタロボティクス、日本アクセスが東京西物流センターに「ラピュタPA-AMR」導入

日本アクセスの東京西物流センターで稼働する「ラピュタPA-AMR」
日本アクセスの東京西物流センターで稼働する「ラピュタPA-AMR」

ラピュタロボティクスは11月6日、食品卸売業などの日本アクセス(東京・品川区)が、東京西物流センター(東京・立川市)に、ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を導入し稼働を開始したと発表した。

「ラピュタPA-AMR」は、作業者と協働しながらピッキング業務を支援するAMR(自律移動ロボット)。AI(人工知能)を活用した経路最適化とフリート制御によって、作業効率の向上が図れる。

ロボットは既存の倉庫レイアウトを変更せずに導入でき、高精度の位置認識技術で安定稼働が可能。同社のクラウドロボットプラットホーム「rapyuta.io(ラピュタアイオー)」と連携することで、稼働データをリアルタイムで可視化し、生産性や作業負荷の定量的な把握もできる。

日本アクセスは、食品物流現場での人件費高騰や労働力不足、作業スタッフの身体的負担、作業品質の属人化といった課題を抱えていた。特に、長距離歩行や台車搬送を伴う出荷作業では負担が大きく、業務効率の向上が求められていた。

こうした課題解決で「ラピュタPA-AMR」を採用。6週間の実証運用を経て、データ連携や生産性の安定性を検証した結果、正式に導入した。

導入後には、従来のトータルピック後の仕分け作業から、ロボットを活用した「オーダーピック方式」に切り替え、仕分け工程を不要にして仕分け担当の人時を大幅に削減。従来と同じ所要時間でも少人数での業務遂行が可能となり、生産性を向上させた。また、作業工数や稼働データの取得と可視化によって、現場改善に向けた定量的な基盤を整備し、データに基づいた継続的な効率化を図れる体制を構築した。

ラピュタロボティクスでは今後も、日本アクセスのピッキング作業の効率化や現場改善を支援を行っていくとしている。