丸文、AIロボット「Kebbi Air」のオフィス受付業務での活用を目指し自社で実証実験

丸文の本社で受付業務を行う「Kebbi Air(ケビー・エアー)」
丸文の本社で受付業務を行う「Kebbi Air(ケビー・エアー)」

エレクトロニクス商社の丸文(東京・中央区)は11月11日、取り扱う台湾NUWA(ヌーワ)ロボティクスのAI(人工知能)コミュニケーションロボット「Kebbi Air(ケビー・エアー)」のオフィスやショールームでの受付ロボットとしての活用拡大を目指した実証実験を本社オフィスで開始したと発表した。

「Kebbi Air」は、生成AIを活用した高い会話能力と、親しみやすいデザイン、高いカスタマイズ性を備えたAIコミュニケーションロボット。これまで介護や福祉分野での受付業務や見守り、コミュニケーション支援とで導入や検証が進められている。

今回の実証実験では、同社の一部部署で、来訪者が事前に受け取ったQRコードを「Kebbi Air」にかざすだけで自動受付を行い、担当者を呼び出す仕組みを構築。QRコードによる自動受付、来訪者への初期対応・情報提供、待機中のエンターテインメント案内の機能を検証する。

AIの自動対応で、受付担当者の負担を軽減するとともに、人的リソースを高付加価値業務へのシフトや、来訪者に対してロボットが愛らしい動作と自然な会話による印象的な体験を提供による企業ブランド価値の向上といった効果を見込む。

丸文では、自社オフィスを実証環境として、介護現場で得た「Kebbi Air」のコミュニケーションロボットのノウハウを生かしながら、企業の受付業務を行うロボットとしての実用性を検証。本格的なサービス展開に向けた知見を蓄積する。

今後は、実証で得た運用ノウハウや、来訪者、従業員からのフィードバックを収集・分析を基に、「Kebbi Air」のオフィス向けソリューションの機能改善とサービス開発につなげる。また、オフィス環境での活用事例を創出することで、将来的に人手不足や受付の無人化を目指す企業にロボットの提供を目指す。