成田国際空港(千葉・成田市)は12月8日、航空業界向けAI(人工知能)ソリューションの米ICM-HUB(アイシーエム・ハブ)と、ロボット機器開発のiPresence(アイプレゼンス、東京・千代田区)と、AI搭載の会話型ロボットが旅客案内を行う実証実験を成田空港第3ターミナルで12月8日~26日に実施すると発表した。
実証では、アイプレゼンスの自律移動型サービスロボット「temi(テミ)」と、ICM-HUBが開発した空港案内特化型の会話型AIアプリを組み合わせたシステムを使用した旅客案内を行う。ロボットは巡回しながら旅客からの問い合わせに対応する。旅客がロボットに話しかけると、施設案内や困りごとの解決を自然な対話で答える。第3ターミナル本館2階案内カウンター付近と本館3階保安検査後(国際線)エリアで実施する。

AIでロボットを自律的に制御する「フィジカルAI」が注目されるなか、成田空港では、空港運営で課題となっている人手不足と増加する訪日客の多言語案内対応でフィジカルAIの有用性を検証する。今後は、実証の結果を踏まえ、本格導入に向けた検討も進める。








