ラピュタ、国分北海道が「ラピュタPA-AMR」を札幌の物流拠点で稼働 グループ2拠点目

ラピュタロボティクスは12月10日、国分北海道（札幌市）が、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を札幌ロジスティクスセンター（同）に導入し、稼働を開始したと発表した。国分グループでは関信越拠点に次ぐ2拠点目の導入となる。

札幌ロジスティクスセンターは、人手不足が深刻化し、少人数でも安定運営できるセンターの構築が重要なテーマとなっていた。また、短期雇用やスポットワーカーの活用が増える一方で、ハンディターミナルや用紙による作業では、経験者に依存する場面が多く、新規作業者が戦力化するまでに時間がかかることも課題となっていた。同センターでは、こうした背景から、作業の標準化と効率化を両立するソリューションとして、「ラピュタPA-AMR」の導入を決めた。

「ラピュタPA-AMR」は、既存倉庫でも通路幅調整のみで導入できる柔軟性が特長。大規模改修を伴う自動倉庫やソーターよりも容易に導入できる。また、ケースを小分けして出荷する食品卸売業の現場と親和性も高く、ピッキング作業を大幅な効率化が図れる。導入にあたっては、国分グループでの先行実績があることで、具体的な運用をイメージしてスムーズにプロジェクトを立ち上げられたという。

国分北海道では、「ピッキング作業の効率化と標準化が実現できるとともに、経験や年齢にかかわらず、初めての作業でも一定の品質で業務を遂行できる環境が整った」（藤田直樹・物流・システム部物流運営課長、油谷政勝・物流・システム部グループ長）としており、今後は、ロボット活用の仕組みを生かし、物流現場のDX（デジタルトランスフォーメーション）人材育成にも取り組む考えだ。