JULC、単独運用対応のドローン自動飛行支援アプリ最新版を提供開始

ドローン自動飛行支援アプリ「Geonix(ジオニックス)」
ドローン自動飛行支援アプリ「Geonix(ジオニックス)」

国土交通省登録講習機関の日本無人航空機免許センター(JULC、東京都千代田区)は12月22日、ドローン自動飛行支援アプリの最新版「Geonix(ジオニックス)2.0」の提供を開始したと発表した。現場での安全性と運用効率向上で機能を刷新し、中国ドローンメーカーのDJIのドローン操縦アプリと併用する従来方式に加え、ジオニックス単独での自動飛行運用にも対応した。

「ジオニックス」は、起伏のある地形でも短時間で自動飛行ルートを作成できるドローン用の国産アプリ。測量や点検、インフラ管理などの現場で活用されている。今回のバージョンアップでは、通信環境やセキュリティー要件が厳しい現場でも利用しやすい設計を採用し、外部アプリに依存しない独立した運用環境を実現した。

具体的には、対応機体を拡充し、最新の業務用ドローンにも正式対応した。地形追従飛行や飛行経路の最適化機能も強化し、複雑な地形や広範囲の現場でも安定した自動飛行が可能となった。通信状況を監視し不要な通信を制御する仕組みを導入し、データ管理や情報セキュリティーの安全性も高めた。

日本無人航空機免許センターでは、今後は「ジオニックス2.0」を中核とした自動飛行支援ソリューションとして、自治体やインフラ点検、防災分野など、安全性や独立性が求められる現場での活用を見込む。