アイリスオーヤマ、シークセンスの株式を取得しグループ化 警備ロボット事業に参入

アイリスオーヤマ、シークセンスの株式取得しグループ化 警備ロボット事業に参入

アイリスオーヤマ(仙台市)は1月29日、自律移動型ロボット開発のSEQSENSE(シークセンス、東京・中央区)の株式を取得しグループ化したと発表した。これに伴い、アイリスは警備ロボット事業に新規参入し、清掃ロボットに続く事業の柱に育てる。

シークセンスは2016年の創業以来、自律移動技術とクラウドシステムを中核とした警備ロボットの開発と社会実装に取り組んでいる。同社の自律移動型警備ロボット「SQ-2(エスキューツー)」は独自の3次元センサーを搭載し、警備対象物件の3次元マッピング、動体の発見、環境変化の検出に対応する。クラウド経由で警備拠点から遠隔巡回などの警備業務も行える。ロボットは官公庁や公共施設に加え、空港・商業施設などでも導入されている。

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シークセンスの自律移動型警備ロボット「SQ-2」

アイリスは、今回の株式取得で警備ロボット事業に参入する。シークセンスの開発力と、アイリスが持つ企画・調達・製造・販売力を組み合わせることで、製造・提供のスピードに加え、コスト競争力のある警備ロボットを開発する。第一弾で「SQ-2」を全国販売網で展開し、販路拡大を進める。調達・製造力を生かした「SQ-2」のリニューアルや新たな警備ロボットの開発にも取り組む。

国内警備市場は約3.5兆円規模とされる一方、業務が「24時間365日」体制の運用を前提とし、夜間・危険業務などの負荷から人手不足が慢性化している。また、警備員の高齢化も進み、安定的な労働力確保と安全な警備体制構築が課題になっている。アイリスは警備ロボットで業界の課題解決を図るとともに、ロボット事業の拡大につなげる。

アイリスグループは労働力不足の解決を掲げ、2020年にロボット事業に参入。同社のサービスロボットの累計導入数は7000社を超える。2025年10月にはソフトウエアとハードウエアを完全内製した清掃ロボット「JILBY(ジルビー)」を発表するなど、ロボットメーカーとしての取り組みを加速している。