AI(人工知能)学習データ提供のNexdata(ネクスデータ、東京・千代田区)は2月2日、フィジカルAI向けのデータ生産拠点を整備したデータ工場の本格稼働を開始したと発表した。
データ工場は、約4000平方メートルの敷地に、スーパーマーケット、薬局、工場、自動車整備場など実世界を再現した構成可能な物理環境を整備した。小売り、医療、産業オートメーションなど複数業界のシナリオに対応しており、中国のユニツリーロボティクス、ルジュ・ロボット、独フランカロボティクスなどのロボットを含む100種類以上のヒューマノイドロボットと、50種類以上のロボットアームを導入した。
運用では、ロボット操作、スマートホーム、自動運転などの分野で実績を持つ専門チームがデータを収集し、プロジェクトの目的や仕様に応じた収集プランを策定する。ロボット試験場やスマートホーム実験室、産業用生産ラインなどの収集環境も用意しており、現実環境と変わらないデータを安定的に提供できる体制を整えた。
同社は、データ収集から洗浄、アノテーション、品質管理、継続的な改善までを一気通貫で行うクローズドループ体制を構築。複数段階の品質検査に加え、情報セキュリティー、ISO9001、ISO27001、ISO27701、GDPR、CCPAなどのプライバシー保護の国際基準を順守しながら、アノテーション精度は98%以上を安定的に達成しているという。
今後は、対応するロボット機種やセンサー構成、複雑な作業シナリオを順次拡充し、フィジカルAI向けデータ生産基盤の機能強化を進める。併せて、関連企業や研究機関と連携し、拡張性のあるデータ標準の策定や、効率的なデータ連携基盤の構築も支援する。








