オクタロボティクス(東京・文京区)は2月9日、国際標準化機構(ISO)のロボット技術の標準化技術委員会「ISO/TC 299(ロボティクス)」に新設された「WG15(ロボットアプリケーションのためのインフラ)」の委員長に、同社の鍋嶌厚太・代表取締役が就任したと発表した。WG15は、1月19日にシンガポールで第1回会議を開催し、ロボットインフラの国際標準化の議論を開始した。

国際標準化は、ロボットフレンドリーな「ロボットのためのインフラ」というフレームワークを規定する「ISO 26159-1」と、エレベーター・自動ドアのインターフェースに関する各国・地域規格の互換性向上を狙う「ISO 26159-2」の策定から着手する。WG15は日本とシンガポールが共同提案し可決された。「ISO 26159-1」のプロジェクトリーダーは鍋嶌氏、「ISO 26159-2」はシンガポール側が担う。
背景には、サービスロボット普及に向けた「ロボットフレンドリー環境」の整備が各国で進む一方、国・地域ごとに規格が独自に発行されることで、ロボットとインフラの互換性が失われ、国際取引での効率性や経済性が悪化する懸念がある。日本の場合は、2020年度から2024年度にかけて経済産業省の事業下で取り組みが進み、RFA(ロボットフレンドリー施設推進機構)の規格発行も進んでいる。
オクタロボティクスは、RFA規格の策定に関与するとともに、同規格を自社のロボット・設備連携インターフェースサービス「LCI」として実装してきた。国際標準化の必要性を踏まえ、2024年から「ISO/TC 299」への提案を進め、多国などとの調整を経て「WG15」を設立した。
同社は今後、国際標準化が進むことで、インフラとロボットそれぞれの要求事項や責任分界が明確化され、ロボットの実用化・普及が加速するとみており、「LCI」を日本発のロボットインフラサービスとして、国際市場の獲得を目指すとしている。








