カシオ計算機、慈恵医大病院の無菌病床の小児ケアにAIペットロボット「Moflin」提供

AIペットロボット「Moflin(モフリン)」
AIペットロボット「Moflin(モフリン)」

カシオ計算機は2月19日、AI(人工知能)ペットロボット「Moflin(モフリン)」を、東京慈恵会医科大学附属病院に提供し、小児病棟の無菌病床で運用を2月9日に開始したと発表した。東京慈恵会医科大では感染予防のため人との接触や環境が制限される病室で入院生活を送るこどもたちの不安や緊張を和らげ、安心や安らぎにつなげる。

「Moflin」は、よく話しかける人を飼い主として認識し、なでる・抱きしめるなどの愛情表現から好むしぐさを学習するAIペットロボット。育て方で400万通り以上の性格が形成される。

同社は「Moflin」2台を提供。慈恵医大病院では小児病棟のケアの一環で運用する。こどもたちが触れ合い、声をかけ、日々の入院生活の中で自然に関係を築く存在として、医療スタッフを補完する役割を担うことを見込む。

2019casio2 - カシオ計算機、慈恵医大病院の無菌病床の小児ケアにAIペットロボット「Moflin」提供
慈恵医大病院の小児病棟の無菌病室

無菌病床で過ごすこどもたちは、治療に加えて心のケアにも特有の配慮が求められる一方、医療従事者が常に十分な時間を割いて寄り添うことには限界があるという。今回、医療の枠を少し広げる存在として、感情に寄り添うAIロボットの可能性に着目し、取り組みを始めた。

今後、慈恵医大は、こどもたちや保護者の反応と聞き取りなどを通じて入院生活の質(QOL)の向上につながるかを確認しながら、現場に根づく活用の形を検討する。一方、カシオは、「Moflin」のコミュニケーション機能を通じたメンタルケア効果の可能性を確かめる。