プリファードロボ、デマント・ジャパンが補聴器の国内製造拠点に「カチャカプロ」導入

デマント・ジャパンで稼働する「カチャカプロ」
デマント・ジャパンで稼働する「カチャカプロ」

プリファードロボティクス(東京・千代田区)は3月12日、補聴器メーカーのデマント・ジャパン(東京・品川区)が補聴器の国内製造拠点に自律搬送ロボット「カチャカプロ」を導入したと発表した。4台を同時稼働させ、月間110km超の搬送業務を自動化することで、製造や修理など本来業務に集中できる生産体制の構築につなげる。

デマント・ジャパンでは今回、4台のカチャカプロを導入した。主に3つのルートで運用する。カスタマーサービスから修理工程には2台を使用し、修理が必要な補聴器と指図書を約40m先まで搬送する。修理工程から品質管理工程は1台で、修理後の製品を片道約30m先に運ぶ。組み立て工程から品質管理工程には別の1台で、新品のオーダーメード補聴器を約40m先まで搬送する。

往路は「カチャカボタン」を押すことで搬送指示が完結し、復路は「カチャカシェルフ」を揺らすことで戻るように設定した。4台合計で月間110km以上の搬送を自動化し、人の移動の大幅な削減と、従業員が製造や修理などの業務に集中できる環境を実現したという。

デマント・ジャパンは、補聴器や聴覚診断機器の需要拡大を受け、2025年8月にフロア面積を従来の約1.5倍に広げた新拠点へ移転した。移転に合わせて、一方向に工程が進むワンウェイの生産ラインへ切り替えたが、フロア拡張に伴い、人手による部材搬送の負担増が見込まれたことから、工程間搬送の自動化を検討していた。

同社は採用ポイントとして、導入コストの手ごろさ、アプリ上で進入禁止エリアや稼働経路を設定できる簡便さ、コンパクトで小回りが利く機体設計、ボタン操作やシェルフを揺らす動作だけで指示できるシンプルな操作性を挙げている。人とロボットが協働する製造現場でも運用しやすく、現場への定着も進めやすいとしている。