セイノーホールディングス(HD)は8月29日、エアロネクスト、NEXT DELIVERY(ネクスト、石川県小松市と、小松市松東地区で、既存物流とドローン物流を組み合わせた新スマート物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」の開始すると発表した。28日には、小松市に拠点となる「ドローンデポ」を開所した。
サービスは「SkyHub Delivery(スカイハブ・デリバリー)」と「SkyHub Eats(スカイハブ・イーツ)」を提供する。サービスの配送手段は軽バンとドローンで、ドローン配送では、主にエアロネクストがACSLと共同開発した物流専用ドローン「AirTruck(エアートラック)」を使用する。
「スカイハブ・デリバリー」は、専用サイトやチラシで購入した、地域のドラッグストアなどの商品を、希望日時に個宅に届ける買い物代行・配達代行サービス。地域の商店にとっては、ネットスーパーのサービスとなる。
松東地区では、ドラッグストアの約120アイテムの食料品、日用品から商品を選び、希望時間を選択して注文できる。アイテム数は今後も拡大する。料金は税込で配送料300円と、商品代金合計の10%となるサービス料を支払う。当面は午前12時までの注文商品を当日中に届ける。
一方、「スカイハブ・イーツ」は、小松市内の提携飲食店のフードを軽バンやドローンで配送する。料金は税込で配送料300円を想定している。
サービスは、住民ニーズに応じて商品のラインナップを充実し、対象エリアも拡大する計画。4者は今後、相互に連携と協力し、市の課題や市民のニーズに沿って、ドローンを含む次世代高度技術を活用して持続可能な地域の物流確保と新しい社会インフラの整備を推進することで、小松市の活性化につなげる。