プリファードロボティクス、藤次郎が刃物工場にAMR「カチャカプロ」導入 月1000回の運搬業務削減

小型AMR「カチャカプロ」はタブレット操作し、運搬作業の負担軽減につなげる
小型AMR「カチャカプロ」はタブレット操作し、運搬作業の負担軽減につなげる

プリファードロボティクス(東京・千代田区)は5月22日、刃物メーカーの藤次郎(新潟・燕市)が製造工場に、AMR(自律移動ロボット)「カチャカプロ」を導入したと発表した。工程間搬送の自動化で活用し、職人の身体的負担の軽減と、付加価値の高い作業に集中できる環境づくりにつなげる。

「カチャカプロ」はレイアウト変更時も走行ルートを再設定でき、現場に合わせた柔軟な運用ができるAMR。藤次郎では2台を導入。主に検査工程で微細な傷が見つかった製品を、研磨・修理工程へ戻す搬送に活用する。

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「カチャカプロ」が担う搬送ルート

「包装場(検査場)」「磨き場」「刃付け」「ブラスト」「柄入れ」の5工程を結ぶ9つの搬送ルートを設定。ルート上には4つのシートシャッターがあり、ロボットはこれらを通過しながら各工程に搬送する。

現在は1日平均54回の自動搬送に使用する。月間換算で約1000回以上の運搬作業を削減し、生産や品質検査などの業務に充てる時間を1日あたり1時間弱捻出した。また、タブレットで設定できるため、現場の若手作業員が1日で使えるようになった。

藤次郎は1953年創業の刃物メーカー。ステンレスを使った「抜刃物(ぬきはもの)」の製法で包丁などを生産している。国内外の需要拡大に対応するため、2025年7月に新たな製造工場を稼働した。

一方で、工程間の距離が長くなり、約20キログラムの包丁入りの箱を運ぶ作業が職人の負担になっていた。同社では職人の過度な身体的負荷と、それに伴う生産性低下の懸念から、搬送ロボット導入を決めた。