鴻池組、ポケット・クエリーズとトンネル工事の危険エリアで四足歩行ロボの自律探査を実証

危険エリアに進入する四足歩行ロボット
危険エリアに進入する四足歩行ロボット

鴻池組は5月25日、ロボットソリューションなどを手掛けるポケット・クエリーズ(東京・新宿区)と、山岳トンネル工事の危険エリアの観察で、四足歩行ロボットの自律歩行による実証実験に成功したと発表した。落石や崩落、可燃性ガスの湧出などの危険がある掘削現場で、ロボットが無人探査に加え、ガス検知や点群データなどの環境情報を取得できることを確認した。

実証では、トンネル掘削の最深部から手前約60m地点に設けた発進基地からロボットを起動。周辺環境をスキャンして三次元空間データを取得し、障害物を回避しながらトンネル先端方向へ自律歩行させた。ロボットは、事前に設定した地点で停止して掘削面の観察と環境データ収集を行い、作業後は往路で記録した空間データを基に同じ経路で帰還した。

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四足歩行ロボット「B2-W」

実験では、中国ロボットメーカーのユニツリー・ロボティクス(杭州市)の四足歩行ロボット「B2-W」をベースに、3DLiDAR(ライダー)やガスセンサー、ジンバルカメラ、POVカメラ、制御PC、通信モジュールなどを搭載した。トンネル工事の最深部手前15m地点で停止するよう設定し、遠隔で掘削面を観察。風化変質や湧水の確認、ガス検知を行った。

同社によると、今回の実証で、従来の目視作業と同程度の精度を保ちながら、作業員の安全性向上と総合的な環境評価が可能になったという。今後は、地山崩壊時の調査なども視野に、複雑な地形条件での適用性検証や長時間運用時の安定性確保を進め、システムの実用化を目指す。