アグリストは1月15日、農林水産省から中小企業イノベーション創出推進事業で、農作業の自動化・効率化の革新的スマート農業技術、サービス開発、実証の事業が、12月28日付けで採択されたと発表した。
事業の採択を受け、自動収穫機を使った取得データに基づく農業収支を最大化する大規模実証に向けたハウスを建設する。また、収穫ロボットが収集したデータをAI(人工知能)で解析し、出荷予測や需要予測、農場管理など、サプライチェーン全体を最適化するAIプラットフォームを開発する。
同社では、収穫ロボットにカメラやセンサーを搭載し、環境データや生育データを農場全体から精緻に取得することが可能といい、データをAIで解析し、作物の生育状態を正確に把握することで、精度の高い収量予測を実現する。
また、天候や市況データなど外部データと連携して需給を予測し、その動向に合わせて栽培環境をコントロールすることで、収益の最大化を図る。加えて、物流や販売とデータ連係を行い、栽培管理だけではなく、サプライチェーン全体の最適化を実現するAI農業プラットフォームの構築を目指すとしている。