テムザック、播種と雑草防除を自動で行う新型「雷鳥1号」開発

新型の「雷鳥1号(播種対応モデル)」
新型の「雷鳥1号(播種対応モデル)」

テムザック(京都市)は4月17日、播種と雑草防除を自動で行う新型の農業ロボット「雷鳥1号(播種対応モデル)」を開発したと発表した。

新型「雷鳥1号」は、アタッチメントを付け替えることで、播種と雑草防除の両方を自動で行う農業ロボット。複数台の群れで動き、効率的に種まきを行うことができる。ロボットは高精度な位置推定機能を備えており、自律航行で作業する。

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AIで種がまけていない場所を判断し効率的に播種が可能

また、AI(人工知能)も搭載しており、種がまけていない場所をロボットが判断し、圃場全体に播種を行うことができる

サイズは、全長:700×全幅:460、全高:380mmと従来機種よりも小型化を図っており、不整形地や小規模圃場など耕作放棄されてしまいがちな条件不利農地にも対応が可能。

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ロボットの上面に太陽光発電パネルを搭載

ロボット上面の備える太陽光発電パネルで発電した電気を動力源とするため、燃料費を節約でき、環境にも優しいとしている。重量は約8kg。適用面積は、1反につき5台で約30分。

テムザックは、宮崎県延岡市で、ロボット技術を活用した省力化農業「WORKROID農業」を、米粉用の水稲直播栽培で行っており、新型「雷鳥1号」を播種の省力化で導入する予定。