ALLYNAV AG、マゼックスと果樹園向け自動走行スプレーロボの先行導入プログラム開始

果樹園向け自動走行スプレーロボット「Aries300N(アリエス300N)」
果樹園向け自動走行スプレーロボット「Aries300N(アリエス300N)」

農業ロボットメーカーのALLYNAV AG(アリナビ・エージー、北海道・弟子屈町)は12月4日、農業・産業用ドローンのマゼックス(大阪・東大阪市)と果樹園向け自動走行スプレーロボット「Aries300N(アリエス300N)」の先行導入プログラムを開始したと発表した。果樹農家や農業法人を対象に特別条件で導入できる枠を設けの早期普及を図る。

「Aries300N」は、自律走行とGNSS(測位衛星システム)ナビゲーション機能で、列間を正確に走行する。運転の専門知識は不要。スマートフォンなどで操作できる。

タンク容量は300L、噴霧幅は最大10mで、果樹全体を効率よく散布できる。ガソリンと電動のハイブリッド駆動を採用しており、長時間作業や夜間運転にも対応する。

先行導入プログラムでは、使用状況のフィードバックや実演会での事例提供、運用改善のヒアリングなどの協力を条件に優遇枠を提供する。

無料貸し出しではなく、導入者を対象とした特別制度で、全国の農業法人や自治体、造園業者、除草事業者などが対象。枠が埋まり次第終了する。

両社は今後、自律走行ロボットのラインアップ拡大や実証フィールドの整備、サポート体制の強化を進め、国内でのスマート農業の普及を加速する。