足場などの仮設機材を提供するタカミヤ(大阪市)は8月25日、AGRISTとの共同事業の自動化農業システムパッケージ「Sustagram Farm」の農業用モデルハウスを鹿児島県東串良町に竣工したと発表した。
モデルハウスには、タカミヤのハウス「G-Castle Neo48」に、AGRISTのピーマン自動収穫ロボット「L」を実装した。「L」は、搭載するカメラから得たハウス内にあるピーマンの画像をAI(人工知能)が識別・判断し、自動で収穫を行う。
また、独自機能の収穫ハンドで、ピーマンの茎を短くカットし、出荷基準の茎の長さにするため、収穫後、そのまま出荷ができる。ロボットで収穫時の人手不足をサポートする。また、ロボットがハウス内を移動しながら農場ごとのオリジナルデータを集めることで、より効率的な営農の場や環境を提供する仕組みの搭載も予定する。
タカミヤの農業用ハウスは、高軒高でありながらアーチピッチを極限まで広げ、高い採光性を確保。今回、AGRISTのピーマン自動収穫ロボット「L」に適応するために、ハウス内上部にワイヤー式のレールを作成し、ロボット「L」の導入を可能にした。日々の管理作業をさえぎらないよう、ハウス内の高位置にロボットが旋回するレールを作成した。
「Sustagram Farm」は。経験と勘からの脱却を目的とし、ロボットとAIを活用して再現性が高く稼げる農業を実現させるための、自動化農業システムパッケージ。AGRISTが展開する農業用ロボット、データを使った再現可能性が高い農業アシストサービス、スマート農業に最適化したタカミヤの農業用ハウスをかけ合わせ、農業経験値の低い人でも使いこなせる、持続可能な農場整備をサポートする。