日立、フィジカルAIの制御ソフト開発を効率化、自動車で統合テスト工数43%削減

日立、フィジカルAIの制御ソフト開発を効率化、自動車で統合テスト工数43%削減

日立製作所は12月24日、AI(人工知能)が機械やロボットを自律制御する技術「フィジカルAI」の制御ソフトウエア開発効率化と再利用性向上の技術を開発したと発表した。自動車分野で、生成AIに実機固有のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)情報を取り込むことで実機向けテストスクリプトを自動生成し、統合テスト工数を43%削減。物流分野では、現場の変動要素を事前分析してアーキテクチャ設計に反映し、自律ロボット制御ソフトウエアの再利用性と現場作業効率を高めたという。

デリシア軽井沢店からライジングフィールド軽井沢に飛行するACSLのドローン「PF4」

セイノーHDなど6社、軽井沢で渋滞・防災などの課題解でドローン物流の実証実験

セイノーホールディングス(HD)は12月18日、アルピコホールディングス(HD)(長野・松本市)、デリシア(同)、ココネット(東京・中央区)、エアロネクスト(東京・渋谷区)、ネクストデリバリー(山梨・小菅村)と、物流ドローンを活用した実証実験を長野県軽井沢町で12月16日に実施したと発表した。実証を通じて、軽井沢町の観光シーズンに深刻化する交通渋滞への対応や、少子高齢化に伴う買い物困難、防災力の強化といった地域課題の解決につなげる。

「Roboware(ロボウェア)」のショールーム(東京都大田区)

ガウシー、AMRラインナップを拡充 実機比較のショールーム体験会も開始

Gaussy(ガウシー、東京・港区)は12月17日、倉庫ロボットサービス「Roboware(ロボウェア)」にAMR(自律移動ロボット)のラインアップを拡充したと発表した。物流・製造現場の多様な搬送自動化ニーズに対応する。また、全機種を実機で比較できる常設ショールームでの体験会を開始した。

関西フローズンがマイナス25度の冷凍倉庫に導入したAGV

関西フローズン、マイナス25度の冷凍倉庫の作業効率化と安全性改善でAGV導入

江崎グリコ完全子会社の関西フローズン(京都・八幡市)は12月16日、広島支店(広島市)の新築移転に合わせ、マイナス25度の冷凍倉庫に対応したAGV(無人搬送車)を導入したと発表した。冷凍環境下での重量台車搬送を自動化し、作業効率向上と社員の負荷軽減、安全性向上を図る。

GMO AIR、ロボットベンチャーVarious Roboticsを買収しグループ化 フィジカルAI事業強化へ

GMO AIR、Various Roboticsを買収しグループ化 フィジカルAI事業強化へ

GMO AI&ロボティクス商事(GMO AIR、東京・渋谷区)は12月15日、先端ロボットソリューションの開発を手掛けるVarious Robotics(ヴァリアス・ロボティクス、東京・新宿区)の全株式を取得しグループ化すると発表した。今後は、社名を「GMO Various Robotics」に変更する。GMOは、同社を取り込むことで、ロボットを自律的に制御する「フィジカルAI(人工知能)」の事業基盤を強化し社会実装を加速する。

(左)部屋への宅配物の搬送(中)エレベーターと連携し、ロボットが住人の買い物荷物を部屋まで自律搬送(右)部屋からロビーへの荷物運搬サポート

プリファードロボティクス、自律搬送ロボットでマンション内荷物配送の実証実験

プリファードロボティクス(東京・千代田区)は12月10日、三菱電機ビルソリューションズ(同)、大英産業(北九州市)と、マンション内で自律搬送ロボットがエレベーターと連携し、ロビーと部屋間での荷物搬送を行う実証実験を開始したと発表した。2025年11月から2026年1月まで福岡市内の50戸規模のマンションで実施する。

国分北海道の札幌ロジスティクスセンターで稼働する「ラピュタPA-AMR」

ラピュタ、国分北海道が「ラピュタPA-AMR」を札幌の物流拠点で稼働 グループ2拠点目

ラピュタロボティクスは12月10日、国分北海道(札幌市)が、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を札幌ロジスティクスセンター(同)に導入し、稼働を開始したと発表した。国分グループでは関信越拠点に次ぐ2拠点目の導入となる。