アイ・ロボティクス、高所調査ドローンソリューション開発、モニターを募集

高所調査ドローンソリューションの利用イメージ

アイ・ロボティクス(東京・渋谷区)は9月15日、住宅・建設業界向け3Dスキャンアプリのnat(ナット、東京・港区)と、建設業向を対象に高所での現地調査向けのドローンを使ったソリューション・パッケージの限定モニターの募集を開始すると発表した。

ソリューションは、ナットが開発したiOS用の建設業向け3Dスキャンアプリ「Scanat(スキャナット)」を搭載したiPhoneをそのままドローンに載せることで、高所での調査が行えるようにした。

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「Scanat」の大空間の点群データ取得画面

「Scanat」はiPhoneやiPadでスキャンするだけで、ミリ単位の精度での計測が可能なiOS用アプリ。簡単な操作で、屋外や屋内などの空間を高精度に3D化することができる。

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アイ・ロボティクスのドローンとマウント

ドローンはアイ・ロボティクス製の国産汎用機体を利用する。機体はデバイスを前後左右上下に取り付けて調整できる特殊な形状で、「iPhone 14Pro」搭載時で約7分間の飛行が可能。デバイスを変えることでGPSがない環境でも自律飛行ができる。

アイ・ロボティクスによると、従来の高所作業は、仮設足場の設置やハーネスの着用、安全管理の要員の配置などが必要とされているが、ドローンによる遠隔操作のソリューションを利用することでワンオペレーションが可能になり、労働者不足の解消や作業者の安全性確保につながるという。

同社では、モニターとして導入しながら実際の現場での運用と改善にご協力いただくパートナー企業を募集し、ソリューションの実装と改善を進めるとしている。