イクシス、中国電力と九州電力が出資、ロボットとXR融合ソリューション開発を加速

ロボットとXR(クロスリアリティ)を使ったデジタルソリューションサービスを手掛けるイクシス(川崎市)は11月8日、中国電力と九州電力から出資を受けたと発表した。金額は非公表。

イクシスは、インフラ維持管理に特化した製品・サービスが強みで、建設業などにロボットとAI(人工知能)、XR、3D技術を掛け合わせたデジタルソリューションサービスを、現場作業において省人化・効率化を実現できる技術として提供する。

具体的には、点検ロボットが建物や構造物などで撮影した映像をAIで解析し、ひび割れ等の異常箇所を自動抽出すると同時に、異常箇所の位置情報を3D図面上に日時データと合わせて表示することで、実際の損傷箇所などを容易に特定することができるようにする。

中国電力や九州電力は、イクシスのサービスがインフラ維持管理という地域課題の解決に寄与すると考え出資を決めた。中国電力では、自社グループでのサービス活用に加え、中国地域のインフラ現場へのサービス展開なども検討する。

一方、イクシスは、2社と事業連携を深めることで、地域の社会・産業インフラ領域のデジタル・トランスフォーメーション推進と、自社ソリューションの社会実装を進める。同社は、既存株主のソニー・イノベーション・ファンド、横浜キャピタルから追加出資を受けたことも併せて発表した。金額は非公開。