フジクラ、NTTの次世代通信技術活用で共同実証、DC巡回ロボットに映像伝送

映像伝送を行ったデータセンター自動巡回ロボット

フジクラは1月24日、東日本電信電話(NTT東日本)が開設した、次世代通信技術「IOWN(アイオン)」を活用したユースケース創出に参画し、データセンター(DC)自動巡回ロボットの映像を伝送する共同実証を行ったと発表した。

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デジタルツインを活用し映像を伝送

実証はNTT東が1月に開設した実験施設「IOWN Lab(アイオン・ラボ)」で実施。オール・フォトニクス・ネットワーク(APN)とミリ波技術を組み合わせた低遅延・大容量伝送で、フジクラの60GHz帯ミリ波無線通信モジュールを使用し、データセンター自動巡回ロボットの映像を伝送した。今回の実証は、高速な映像伝送環境構築に向けたユースケースの1つで、NTT東、NTTコムウェア、テラピクセル・テクノロジーズと行った。

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(左から)60GHz帯ミリ波無線通信モジュールと評価キット

60GHz帯ミリ波無線通信モジュールは、周波数が60GHz帯のミリ波を利用した無線通信機器。フジクラによると、60GHz帯は、無線局免許の取得が不要で、簡便なシステム構成で使用できることから、この周波数帯を利用する通信機器や産業機器の開発が見込まれている。