水中ロボット開発・販売のチック(仙台市)は2月1日、米ブルーロボティクスが開発した小型の水上ドローン「BlueBoat(ブルーボート)」の販売を開始すると発表した。導入価格は個別に見積もる。
「BlueBoat」は、ナビゲーターフライトコントローラー、GPS(全地球測位システム)、そして自動運転ソフト「ArduRover」の制御ファームウエアを搭載しており、自動航行が可能。
初めから使える状態でセットアップしてあり、GPSウェイポイントを使ったナビゲーション、特定の位置での静止、フォローミー操作、ジオフェンシング、送信機の信号喪失時の自動帰還などが実行できる。手動操作時や自動航行のミッションの修了時は、ジョイスティックコントローラーを使って、マニュアルで操縦が行える。
また、最大サポート可能なバッテリーを使用すれば、連続して60時間以上の動作が可能。バッテリー1つでも9時間以上稼働し、30km以上の距離を移動できる。
チックではドローン本体に加え、専用ケース、バッテリー、充電器を含んだフルセットで販売。水上調査やロボット工学システムの開発などでの利用を見込む。同社ではドローンがカメラ、音響測深機、サイドスキャンなどの追加装備を後から装着可能なことから、今後は、こうした装置を搭載したモデルの販売も予定している。