京都大学発スタートアップのDeepForest Technologies(ディープフォレストテクノロジーズ、京都市)は10月2日、森林解析を目的としたレーザードローン用点群処理ソフト「DF LAT(DeepForest LiDAR Analysis Tool)」を開発したと発表した。
「DF LAT」はドローン搭載型のレーザーで上空から取得した点群データから詳細な地形図や樹冠高データなどの森林解析用データ生成を行うソフトウエア。ドローンで計測したレーザーデータのLASファイルから、地面と植生を検出し、数値地形モデル、数値表層モデル、樹冠高モデルを自動作成する。
作成したデータは、同社の森林解析用ソフト「DF Scanner」と併用することで、樹木個体の検出、樹種識別、個体ごとの樹高や材積などの推定が可能。計測要件を満たせば、Jクレジット申請も可能になる。小野田雄介・京都大学教授とMd Farhadur Rahman博士と共同で研究した技術を元に開発した。
同社によると、通常、航空機のレーザー測量モデルは解像度が50cmだが、レーザードローンとDF LATの組み合わせることで、解像度5cmの3次元データを得ることが可能という。
そのため、林内の作業道や微地形なども捉えた高解像度な地形図、木を1本1本判別できる高解像度の樹冠高モデルを取得ができるとしている。また、任意位置での断面図の表示や、自動処理では除去できなかったノイズの手動フィルタリングも可能という。