クオリティソフト、ドローンの遠隔監視・アナウンスの実証実験

ドローン運用管理クラウドサービス「DroneNEXUS」での実験の様子

ドローンソリューション事業などを手掛けるクオリティソフト(和歌山・白浜町)は10月6日、ネクスト(さいたま市)と、ドローンのカメラ映像で遠隔地から監視を行い、状況に応じて上空からアナウンスを行う実証実験を実施したと発表した。

実証は、「アナウンサードローン」と呼ばれる、スピーカーを搭載したドローンが上空からのアナウンスするサービスの実験。クオリティソフトが開発したドローン運用管理クラウドサービス「DroneNEXUS(ドローンネクサス)」を利用して実施した。

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実証で使用したドローン「Matrice 300 RTK」

具体的には、千葉県にあるネクストのオフィスから、クオリティソフト本社(和歌山県)の前庭に立つ作業員の様子をドローンのカメラで確認し、アナウンスを実施。アナウンスを聞いた作業員が、その指示に従い行動した。機体はDJIの「Matrice 300 RTK」を使用した。

クオリティソフトによると、「アナウンサードローン」は、主に防災・災害対応で利用されてきたが、最近ではそれ以外の用途での活用が増え、それに伴ってドローンの飛行場所から離れた屋内で、映像監視とアナウンスを行いたいニーズも増加しているという。

一方で、音声伝達にはデジタル簡易無線を使用しているため、アナウンス者とアナウンサードローン間の距離の制限や、屋内からドローンに電波が到達しない場合がある課題があった。2社は「DroneNEXUS」を活用することで、その課題を解決できることを、今回の実証で確かめたとしている。