農業用ドローン開発のナイルワークス(東京・千代田区)は10月11日、可変散布に対応した農業用の自動飛行ドローン「Nile-JZ」の販売を開始すると発表した。価格はオープン。
「Nile-JZ」は、ハイスペックドローン開発コンソーシアムで開発した機体をベースに、同社独自の自動飛行技術を搭載。旧機種「Nile-T20」の自動操縦機能を強化し、衛星データと、周辺の電子基準点の観測データから作成された補正情報を組み合わせる測量法「ネットワークRTK」にも対応した。
作業効率は旧機種比で20%向上しており、より精密で高度な散布を実現できるとしている。機体は折りたためる構造で、圃場への移動や収納での利便性を高めた。バッテリーや液剤、粒剤タンクは、素早く交換できる。
自動飛行機能では。高度、散布幅、外周回数、散布流量、飛行方向の設定が可能。飛行経路は、スマートフォンを使ってオンデマンドで、すぐに自動生成できる。さらに、衛星データや生育監視ドローンから取得するデータを活用し、可変散布にも対応した。自社の栽培支援プラットフォーム「NileBank」に加え、他社ソフトとの連携も予定する。