スカイドライブ、建設コンサルの長大と契約し空飛ぶクルマの離発着場の検討開始

スカイドライブ(愛知・豊田市)は11月7日、建設コンサルタントの長大(東京・中央区)とサポーター契約を締結したと発表した。2社は契約を受け、スカイドライブが開発を進める「空飛ぶクルマ」の離発着場の具体的な検討を開始する。

スカイドライブは開発を進める「空飛ぶクルマ」は、社会実装に向け、離発着場の標準化が必要となる。一方、長大は、明石海峡大橋や瀬戸大橋、レインボーブリッジなど日本各地や世界の橋梁設計を行う一方、ヘリポート付き病院の設計、環境アセスメントや道路騒音調査など、「空飛ぶクルマ」の離発着場構築につながる事業を手掛けている。

そこで、スカイドライブは、昨年から長大と、離発着場の標準化に向け、水上やビルの屋上に離着陸場が設置された場合の将来像をパースに描くなど、長大の持つ環境や交通システム、設計・施工の知見、技術を生かした「空飛ぶクルマ」の離発着場モデル作成に向けた検討を行ってきた。サポーター契約を結んだ今年度は、最新のバーティポート整備指針やスカイドライブの機体の最新情報をベースに詳細な検討を進める。

長大は、総合建設コンサルタントとしての強みを生かし、空飛ぶクルマをインフラ整備の観点から展開を図るため、離着陸場基準の調査検討や離着陸場の実現可能性調査などを行ってきた。その上で、2025年大阪・関西万博の運航事業者に指定されたスカイドライブと連携することで、離着陸場のモデル構築を推進し社会実装を加速させるとしている。