ACSLは11月9日、フィックスターズと、同社の小型空撮ドローン「SOTEN（蒼天）」の自動運転技術を実現するオープンなソフトウエア開発キット（SDK）を共同開発すると発表した。
2社は今回、共同開発の契約を締結。ACSLとフィックスターズは、相互に人材・技術などを相互で提供することで、ドローンの自動運転技術に向けた実用性が高いアプリケーション開発の環境整備を共同で推進する。
ACSLでは、自社のドローン開発環境をオープンにして、ユーザーがセキュリティーを確保したまま自社でのアプリケーション開発が可能になることで、国産ドローンの一層の普及を目指す。
ドローンの自動運転技術は、近年、急速に進化している。ACSLによると、現在は複雑な環境下でも高度な自動飛行が可能になっており、都市空間での配送、大型設備や危険区域の点検、災害時の救助活動などの用途で活用が期待されるという。さらに、ドローンの運用コスト削減や安全性向上にも寄与しており、今後も普及が加速していくと予想している。
2社は、機器に搭載された半導体の性能を極限まで生かすプログラミングに取り組み、自動運転や画像認識AI（人工知能）などの応答速度が要求されるソフトウエア開発で多くの成果を持つフィックスターズの技術力と、「SOTEN（蒼天）」の開発を始めとするACSLの実用性・信頼性の高いドローン開発の技術力を掛け合わせ、ドローンの自動運転技術市場の黎明期から共同で技術開発を開始し、国産ドローンの開発環境のオープン化を推進する。同時に、自動運転技術によるドローンの拡張性を高める市場ニーズに応えた、新たなソリューションを提供していく考え。
