ドローンやセンサーの開発などを行うワールドスキャンプロジェクト(WSP、東京・新宿区)は12月4日、空飛ぶクレーン「スカイクレーン」の試作機の飛行テストを10月30日に実施し、成功したと発表した。
スカイクレーンは、空中を飛ぶことができるクレーン。一般のクレーンと同様に人が操作し、空中を移動する。機体サイズは、幅:2.8m×奥行き:2.8mm×高さ:1.1m、の最大推力は300kgf、機体重量は約70kg。
今回のテストフライトで試作機は地上1mの高さまで浮上させ、重さ80kgの荷物を載せた状態で、7分間にわたって、飛行高度を維持しながら、前後左右5~7mの移動に成功した。
WSPは実用化時には、建設現場での空中資機材運搬、貨物船の積み荷作業、鉄塔メンテナンス時の資材運搬、離島や過疎地への荷物運搬、被災地への救援物資運搬といった用途での利用を想定。適用範囲が拡大し、法規制が整備されることで、普及が進むと見込んでいる。