スカイマティクス、カンボジアでドローンと画像解析を活用したインフラ整備を事業化

産業用リモートセンシングサービスのスカイマティクス(東京・中央区)は12月6日、国際協力機構(JICA)のカンボジアでのドローンと画像解析技術を活用したインフラ整備計画のDX(デジタルトランスフォーメーション)化の普及・実証・ビジネス化事業を11月30日から開始したと発表した。

JICAの普及・実証・ビジネス化事業は、開発途上国の社会課題の解決に貢献するビジネスの事業化に向け、技術、製品、ノウハウなどの実証活動を含むビジネスモデルの検証、提案製品の理解促進などを通じた事業計画案の策定を支援するスキーム。

スカイマティクスは今回、このスキームを活用し、クラウド型ドローン測量サービス「くみき」をカンボジア公共事業運輸省と公共事業運輸局に導入し、インフラ整備の事前計画調査や工事進捗管理での効率的なデータ管理を実証する。

また、カンボジアで官公庁・民間企業に「くみき」の普及活動を行い、カンボジアを始めとする東南アジアでのビジネス展開計画を策定する。

「くみき」は、オンラインでドローン画像から3Dデータやオルソ画像などの地形データを自動生成する画像処理サービス。独自の画像処理エンジンを使用し、高品質な地形データの短時間で自動生成する機能と、測量機能とGIS機能を組み合わせており、現場の調査・測量・管理業務を効率化する。11月には、国土交通省が公共工事などでの新技術活用で整備したデータベースシステム「NETIS」にも認定・登録された。