テラドローン、アントワープ・ブルージュ港に最新ドローン管理システム導入

アントワープ・ブルージュ港が最新ドローン運航管理システム導入

テラドローンは2月6日、ベルギーに本社を置く子会社で運航管理システムを手掛けるユニフライが、ベルギーのドローン飛行管理サービス開発のスカイドローンと、アントワープ・ブルージュ港に、ユニフライのドローン運航管理システム(UTM)「Drone Potal(ドローンポータル)」の最新版を導入したと発表した。

アントワープ・ブルージュ港は欧州最大の貿易港で、特にアントワープ港区では、ドローンの目視外飛行を毎日行っている。

ベルギー民間航空局(BCAA)と、欧州連合航空安全局(EASA)が承認した目視外飛行の枠組みでドローンの目視外飛行を促進する「D-Hiveネットワークプロジェクト」に加え、多くのドローンオペレーターが異なる目的で同じ空域を活用。また、欧州のドローン実装で規制の枠組みまで含めた運航管理の概念「U-Space」の欧州初の公式空域となることも予定する。

こうした中、ユニフライは「Drone Portal」をアントワープ港区で2021年3月中旬に運用を開始。これまで、5000件以上の飛行許可・承認手続きを実施してきた。

同社は、アントワープ・ブルージュ港の唯一のUTMプロバイダーとなっており、今回、アップグレードした最新版を導入した。最新版では、最適化した自動承認機能を始め、ドローン操作との統合サポートやユーザーインターフェース(UI)、ユーザーエクスペリエンス(UX)を強化。また、システムは最新版の提供と同時に、ブルージュ港区でも導入されたことから、運用エリアが拡大した。

ユニフライでは今回の取り組みについて「今回のUTMのアップグレードに加え、アントワープ港区だけではなくブルージュ港区にも導入を拡大できたことは、アントワープ・ブルージュ港の『U-Space』の対応を前進させる、重要なマイルストーンだと思っている。アントワープ・ブルージュ港は、ドローンの非分離空域の統合で世界的な最先端の事例となると確信している」(アンドレス・ヴァン・サルムCEO)とコメントしている。