マルチローター型の無人航空機(UAV)開発を手掛けるエアロジーラボ(大阪・箕面市)は7月19日、千葉市で実施した、ドローンがレベル3飛行での医薬品を配送する実証実験に参画したと発表した。
実証では、日本調剤の谷津薬局(千葉・習志野市)で交付された医薬品を、千葉市の高齢者施設「プレザンメゾン美浜」まで、往復の約25kmのルートをドローンで配送。ドローンは、目的地で医薬品をウインチで積み下ろした後、無着陸で離陸ポイントまで帰還した。
エアロジーラボは、同社のドローン最新機「AeroRange(エアロレンジ)G4-S」の提供と機体運航者で参画した。実験当日は海風が強く吹くなど、良好とはいえないコンディション下だったが、飛行と荷物降下時で安定して飛行できることが確認できたという。
同社では、実証実験を通じて、エアロレンジが持つ3時間を超える飛行時間の性能が、ウインチを使った医薬品の配送オペレーションで活用できることが技術的に検証できたとしている。今後は、このほかに、別のデバイスへの応用や測量や点検などでも技術実証を行い、幅広く活用できるドローンとしての提供を目指す。