ソラボット、DJIの上空LTEドローン対応ドローンポート提供開始、無人運用も検証

ドローンポート「DroneNest D135」とDJIのドローン「MATRICE300RTK
ドローンポート「DroneNest D135」とDJIのドローン「MATRICE300RTK

ドローンポートを中心としたドローン運用サポートのSORABOT(ソラボット、横浜市)は8月19日、中国ドローンメーカーDJIの産業用ドローン「MATRICE300RTK」と「MATRICE350RTK」に対応するドローンポート「DroneNest(ドローンネスト)D135」の提供を開始したと発表した。

同社では提供にあたり、「MATRICE300RTK」と「DroneNest D135」の運用検証を開始した。検証では、上空LTEに対応させて、従来のドローンポートでは難しかった広域での無人飛行を目指す。

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「DroneNest D135」に着陸する「MATRICE300RTK」

ドローンポートは、ドローンの自動充電と遠隔運用、現地無人運用の効率を向上させる機器。一方で、一般的なドローンポートでは、ドローンがLTE非対応であるため、飛行範囲に制限が生じることが課題だった。DJIの「MATRICE300RTK」はカスタム対応で上空LTEに対応が可能なことから、検証を通じて、操縦器の電波が途切れる山間部や建物の裏手でも安定した飛行が可能かを確かめる。

「DroneNest D135」は、MATRICE300RTKだけではなく、上空LTEに対応する国産ドローンにもカスタム対応ができる。そのため、上空LTE対応の国産ドローンとの組み合わせでも広域での無人運用が可能で、ドローンポートの有効性が一層高まるという。

ソラボットは、自社で持つレベル3、レベル3.5などの遠隔操縦のドローン運用ノウハウを基に、高所作業や遠方の施設点検、施設の巡回監視など、省人化が求められる業務に「DroneNest」の導入を広げることを目指している。また、自動と遠隔でのドローン操縦を普及させることで、操縦者の移動を伴わずに1人の技術者が全国の施設の点検や監視業務を担えるようにして、技術者育成や移動のコストを削減につなげるとしている。