鈴与は11月19日、アルピコホールディングス(長野・松本市)、日本空港コンサルタンツ(東京・中央区)、建設技術研究所(東京・中央区)、AirX(エアーエックス、東京・千代田区)と、「空飛ぶクルマ」の実証飛行を、長野県白馬村で実施された「信州次世代空モビリティ体験フェスティバルin白馬(2024空フェスin白馬)」(10月11日~12日)で実施したと発表した。
今回の実証飛行は、長野県が策定した「信州「空モビリティ×山岳高原イノベーション」創出ビジョン・ロードマップ」の「空飛ぶクルマの理解促進・社会受容性向上」に対応した取り組み。長野県内で山岳エリアをフィールドとした実証飛行は国内初という。
当日は、標高の高い山岳エリアで空飛ぶクルマ飛行時の技術的課題、白馬村内で空飛ぶクルマの離着陸場に向く適地を確かめたほか、山岳リゾートで空飛ぶクルマを活用するシナリオの検討、騒音などの環境負荷の把握を行った。11日は約100社の事業者、12日は約1100名を超える家族連れが訪れており、実証飛行を通じて、ドローンや空飛ぶクルマの有用性、安全性が来場者に認知されたとしている。
5社は、空飛ぶクルマが、長野県にある世界有数の山岳景観を空から楽しんだり、これまでよりも短時間で観光地にアクセスできたりするようになるほか、災害支援物資の輸送や救急時の医師搬送など、地域の生活に欠かせない役割を果たすとみている。今後は、実証飛行で得た知見を生かし、長野県内を始め、全国で実証実験の実施や商用運航の可能性を検討する。