
空飛ぶクルマや産業用ドローン向け航行プラットホームを手掛けるエアモビリティ(東京・港区)は7月24日、スペインのドローン機体開発企業のLinking Drones(LD、リンキング・ドローンズ、マドリード)と、LDのドローン「Linking One(リンキングワン)」の日本での販売で提携したと発表した。両社は提携を通じて、日本国内の小型軽量ドローン機体の利活用拡大を目指す。
「Linking One」は、専用アプリで配送先を設定するだけで自動飛行が可能なドローン。最大で1キロまでの荷物を届けられる。航続距離は約10キロメートル、飛行時間は約10分。安全面にも配慮されており、プロペラ部分が機体構造で保護されているため、地上での取扱時にも高い安全性を確保した。機体のサイズは41cm2、高さは29cmとコンパクトな設計で、狭小な場所での運用も可能。
エアモビリティでは、ドローンの利活用は多様な分野に広がっており、とりわけ物流分野では、実証実験フェーズから商業的な実運用への転換が求められているとみている。同社は、こうした要請に応えるべく、国内外のドローン開発企業との協議を重ねてきたが、その中で日本市場の配送ニーズに適した機体としてLDの「Linking One」を選定した。