
テラドローンは7月29日、ドイツの大手産業用ドローン代理店のU-ROB(ユーロブ)と、自社開発の屋内点検用ドローン「Terra Xross 1(テラクロスワン)」の販売契約を締結したと発表した。U-ROBは、ドイツに10拠点を展開する同国で最大級のドローン販売・訓練機関。テラドローンは、今回の提携で「Terra Xross 1」の欧州市場での販売拡大を目指す。
「Terra Xross 1」は、屋内暗所や粉じん環境でも安定した飛行が可能な屋内点検用ドローン。360度の高性能センサー「LiDAR(ライダー)」やオプションの有線給電装置を搭載しており、価格は従来の機種よりも約3分の1に抑えた。
テラドローンとU-ROBは、今回の契約を通じて、「Terra Xross 1」の販売を促進。特に導入障壁となっていた飛行性能への不安や価格面でのハードルを解消できる機種として、新たな顧客層へのアプローチを強化していく方針。同時に、製品導入後の顧客サポート体制の充実にも注力し、現地でのトレーニングや保守対応などを通じて、高品質なサービスも提供する。
U-ROBは、2015年から産業用ドローンの販売と訓練事業を展開。ドイツ国内で数千件に上るドローンソリューション提供の実績を持つ。これまでに、ドイツ最大の電力・エネルギー企業のRWEや、ドイツ国有鉄道会社、シーメンスといった大手企業が採用している。