ロビット、植物工場ベンチャーのスプレッドが農作物AIカットロボット導入

自動カットロボット「CUTR(カトル)」

ロボット開発などのロビット(東京・板橋区)は12月13日、「テクノファーム袋井」などの植物工場を運営するスタートアップのスプレッドがAI(人工知能)自動カットロボット「CUTR(カトル)」を導入したと発表した。2024年春から稼働を始める。

「CUTR」は、AI技術を活用した画像処理アルゴリズムと独自のハードウェア技術を使うことで、食品などの不定形物のカット系加工を自動化するソリューション。AIが不定形物の位置・姿勢を推定してカット方法を決定し、人と同等以上の歩留まりを実現した。

例えば、AIがレタスの外観から内部にある芯の位置や姿勢を推定し、ロボットの動作を決定し、高速な芯除去の自動化が可能。 様々な種類のレタスに対応が可能で、茎の除去率の設定、歩留まりの最適化や制御も行える。

そのほか、重量に応じた切り分けの調整や不可食部などの除去率が行え、運用に合わせてカット方法を柔軟に変更が可能。 検査対象やタクトタイム、前後工程に合わせて、既存設備やロボットアームとの連携も行える。

同社では今後、より多くの農作物の自動カットに対応し、食品工場の自動化を支援する。特に、市場からの要請の多い葉物野菜に対し、レタスを始め、白菜、キャベツなどの加工現場で導入を進めていくとしている。