DMP、GEクリエイティブが惣菜・弁当工場用AMR2機種にVisual SLAM自律運転ソフト採用

ディジタルメディアプロフェッショナル（DMP）は3月24日、受託システム開発などのGEクリエイティブ（名古屋市）が、AMR（自律移動ロボット）「YT-350F」と「YL-250F」に、Visual SLAM（自己位置推定機能）を使った自律運転ソフトウエア「ZIA MOVE」を採用したと発表した。

「ZIA MOVE」は、自己位置推定、地図作成・保存、最適なルートの作製、パス追従や表示機能を搭載。GUI（グラフィカル・ユーザー・インターフェース）を使ったナビゲーション操作も行える。自己位置推定機能でには。「Visual SLAM」の技術を採用した。

GEクリエイティブのAMR「YT-350F」は、惣菜や弁当工場に特化したドーリー台車搬送用ロボットで、冷蔵庫や冷凍庫内での運用が可能。従来の「2D LiDAR SLAM」では困難でだった結露が生じる低温環境や半製品や製品がランダムに置かれた通路でも、「ZIA MOVE」を採用したことで高精度な自己位置推定と自律走行が可能になったという。

一方、「YL-250F」は、重量物パレット搬送を目的としたリフトアップ型AMRで、エレベーター経由の冷蔵庫や冷凍庫内への自動搬送が行える。「ZIA MOVE」の導入で自己位置推定の精度向上と、路面の傾斜や段差、障害物がある環境下でも安定した搬送を実現した。

DMPでは、今回のGEクリエイティブのAMRに自律運転ソフトウエア導入を通じて、食品製造業界の搬送工程の自動化促進と、幅広い産業でのAMR導入や市場拡大につながるとしている。