
ロボットベンチャーのフィンガービジョン(東京・江東区)は6月2日、食品盛り付け工程や調理工程に特化したロボットシステムを、使用状況に応じて料金を支払う従量課金型サービス「Robot as a Service(RaaS)」プランの提供を開始したと発表した。初期費用は不要で月額25万円からで利用できる。
RaaSプランでは、弁当や惣菜の盛り付けを担う「おかず盛付ロボット」と、高温のフライヤーへ連続投入を行う「フライ投入ロボット」を対象にサービスを提供する。食材に合わせてロボットの指先だけワンタッチ交換や、ロボット導入後のメニュー変更に伴う、新しい食材の追加が可能。容器や盛り付け場所などの変更も対応する。
ロボットは、タッチパネル簡易操作が可能で、洗浄や清掃も簡単に行える。また、可動式のため、生産計画に合わせた設置や移動が可能。サービスは、保守、サポート、消耗品費用も原則プランに含まれており、短期の検証導入からスタートし、効果を確認した上で1年以上の本導入に移行が可能。買い取りオプションも用意する。
フィンガービジョンでは、新しいプランを通じて、「取りあえず試す」導入環境の整備を進め、食品業界でのロボット普及を目指す。また、現場でのフィードバックを基に継続的な機能拡充を図る。