ユーゴー、ニップンが千葉工場に「ugo mini」導入、自動巡回で省力化と予防保全を強化

ユーゴー、ニップンが千葉工場に「ugo mini」導入、自動巡回で省力化と予防保全を強化

ユーゴーは9月17日、製粉会社のニップン(東京都千代田区)の千葉工場(千葉市)に、小型AI(人工知能)搭載の自動巡回点検ロボット「ugo mini」を導入したと発表した。

「ugo mini」は、狭小空間やセキュリティールームなどでの点検業務を想定して開発された小型ロボット。伸縮式カメラや自律巡回機能を備える。点検ロボット「ugo」よりもコンパクトで低価格のため、食品工場のような広範囲な設備点検が求められる現場での使用に向いているという。

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ニップン千葉工場

ニップンの千葉工場は1978年竣工の同社最大規模の製粉工場。設備が広範囲に設置されており設備点検の重要性が不可欠になっている。同社では将来的に人手不足の深刻化が予想されるなか、メンテナンスや点検作業に従事する人材の確保が重要な課題となっていた。その課題解決で、自動巡回点検ロボットを導入し、将来に向けた安定的な運用体制構築と、省力化、デジタル技術の活用による業務効率化に取り組むことにした。

「ugo mini」にはサーマルカメラを搭載し、設備の温度を自動監視することで異常な温度上昇を早期に検知し、トラブルや火災リスクの低減につなげる。さらに、メーターを撮影してAIが数値を自動読み取りする機能を活用し、点検記録の自動化と予防保全の強化する。

ロボットの導入で、点検作業の省人化と省力化で負担軽減と将来的な人手不足への対応、サーマルカメラやAIを活用した異常の早期検知、点検精度向上によるデータ管理の高度化、設備管理の品質向上を図る。また、ロボットお活用した巡回点検の仕組みを確立し、安定的で持続可能な運用体制を構築する。今後は、今回の事例を踏まえ、食品工場での巡回点検の可能性を検証し、他工場への展開も検討する。