ユーゴーは11月10日、成田エアポートテクノ(千葉・成田市)が点検・保守業務を行う成田国際空港内の設備室で、AI(人工知能)搭載の小型点検ロボット「ugo mini(ユーゴーミニ)」がメーター点検などを行う本格実証を開始したと発表した。
「ugo mini」は、人手不足の現場で常駐点検を担うAI搭載の点検ロボット。小型ボディーに4Kカメラと高性能センサー「3D LiDAR(ライダー)を搭載し、自律走行や遠隔監視、AIによる自動点検が行える。
今回の実証では、約3カ月間にわたる検証結果を踏まえ、製品版の「ugo mini」を実運用フェーズで導入する。ロボットは設備室内でのメーター確認や異常検知などを担当し、現場負担の軽減と点検精度の向上を図る。
成田エアポートテクノは、成田空港内の電気設備室や機械室の点検・保守を担っており、空港に多数存在する設備室では日常的な点検作業に多くの人手と時間が必要とされてきた。こうした中、深刻化する人手不足への対応で、省力化と業務効率化を実現するロボット導入のニーズが高まっていた。
ユーゴーは今後、実証を通じて得た、点検データの蓄積と可視化を通じて予防保全やトラブルの早期発見を支援するとともに、現場ニーズに即した機能拡張や運用支援を提供し、効率的な点検・保守業務を支援するとしている。








