ラピュタロボティクス(東京・江東区)は9月13日、鈴与がAGF(無人搬送フォークリフト)「ラピュタ自動フォークリフト」を2023年度中に導入すると発表した。鈴与の物流センターでの試験運用を踏まえ決定した。
鈴与は、物流現場での人材不足の課題解決に向けた早期の取り組みで、2022年10月に実証実験を実施。実証実験で得た結果から、人と協働し生産性の効果を検討しながらDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進していくための一環で、ラピュタの自動フォークリフトの本格活用を見据えた、現場オペレーションを想定した試験運用を6月から7月に行った。
同社では、試験験運用で自動化ケースの定義と性能検証の結果、本導入に向けた有効性を確かめた。人材不足に対して先手を打っていくことがサステナブルな経営実現にも寄与することを改めて確認したほか、ラピュタが柔軟性を要する実稼働を想定したUIや荷役精度、パフォーマンスのデータを提供したことで実用性も確認した。
これを受け、垂直搬送機経由での、複数フロアにまたがる仮置き場間の搬送自動化実現に向け具体的な協議を開始。ラピュタと本稼働を成功させて、人材課題解決へ素早く対応するべく、並行して横展開検討の協議も開始した。
ラピュタロボティクスと鈴与では、今後もラピュタのAGFを活用し、物流の様々な題解決に向け協業していくとしている。