NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は10月11日、ロボット運用業務のアウトソースサービス「自動走行ロボット管制サービス『RobiCo(ロビコ)」を開始すると発表した。遠隔操作型小型車を始めとした、屋外で使用する自動走行ロボットを導入する企業をターゲットに提供する。
サービスは、NTTコムがロボットを活用した無人パトロール・フードデリバリーの実証実験などを通じて培ったノウハウを土台に、業務環境と体制を整備し、ロボットの運用業務を一括で請け負う。ロボットの導入企業はサービスを利用することで運用に必要な人材確保や育成などの負担を軽減できるという。
独自に開発した、ロボットの運用管理システム「Robility management system(RMS)」を採用しており、ロボットを効率的かつ安全に運行させることが可能。システムはメーカーや機種に依存せず、同一のオペレーター画面で位置情報を一括表示することや、導入企業の注文システムなどの既存システムと接続可能なAPIを用意して、連携させることができる。
また、立案された運行計画に基づいた時間管理を行い、遠隔監視しながら運行を補助が可能なほか、外部とのデータ連携機能で、現地の天候変化や通行の妨げとなる環境変化などの情報を事前に取得し、システムを通じてオペレーターにリアルタイムで通知することで、危険を避けて安全に運行することができる。
NTTコムでは今後、導入時の負担軽減、アフターサポートなどのラインナップ拡充を図り、ロボットを導入する企業に一気通貫でのサポートを目指す。加えて、自動走行ロボットの機種の拡大や、そのほかの自動走行型や遠隔操作型モビリティの運用での活用も検討。さらに、複数のロボットを使ったユースケースの創出や実現に向け、様々なロボットメーカーとの協業も加速する考え。