イームズロボティクス(福島・南相馬市)は10月24日、経済産業省の中小企業イノベーション創出推進事業で「行政ニーズ等に対応したドローンの開発・実証」の事業者に採択されたと発表した。
同社が採用された事業は「行政ニーズに応じた物流支援マルチコプターとVTOL型無人航空機製品化の開発」。第1種型式認証機体を取得した第三者上空を飛行できる物流マルチコプターと長距離飛行可能なVTOL(垂直離着陸機)機を製品化するとともに、運用コストを大幅に削減できる1対多運航の実現、自律飛行の高度化、遠隔監視の強化をすることで、ドローンで物流の社会課題の解決に取り組む。
具体的には、開発した離陸時重量25kg以上でペイロード10kg程度のマルチコプター、VTOLに制御技術を搭載した飛行距離50㎞以上の新型機で、安全性が高いとされる型式認証1種の取得を進める。
また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機(NEDO)の世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト「Realization of Advanced Air Mobility Project:ReAMoプロジェクト」で、1対多運航、リモート技術、AI(人工知能)技術を取り入れた運用コストの大幅に削減できる物流ビジネスモデルを構築し、周辺システム・ソフトウェアを搭載した商品開発を進める。2027年までの期間で行い、事業期間で交付額上限は5年で約30億円としている。