HAI ROBOTICS JAPAN(ハイロボティクス・ジャパン、HRJ、埼玉・入間郡)は11月30日、自動倉庫システム「HaiPick System3(ハイピックシステムスリー)」の提供を11月から開始したと発表した。
「HaiPick System3」は、ケースハンドリングロボット(ACR)の技術をベースに開発した、新機種のACR「HaiPick A42T-E2」とAGV(無人搬送車)「K50」を組み合わせたソリューション。
「ACR HaiPick A42T-E2」は、ACRに装備したグラップルフックで、トートを次々と素早く引っ張り出す「ChainPick(チェーンピック)」を搭載し、専用トートの使用で、保管容量の高効率化を実現した。ACRは最大高さ10メートルまで伸縮し、最大奥行き5段までのトートを出し入れが可能。そのため、トート間のスペースを従来の運用比で最大60%削減し、1平方メートル当たり最大50トートという高密度での保管ができるという。
また、「A42T-E2」と「K50」はシームレスな連携が可能。具体的には、「A42T-E2」が商品ラックの最上部から最下部まであるトートの移動を受け持ち、AGVがラック基底部のトートをワークステーションに搬送する。
ワークステーションでは、AGVが搬送したトートが2秒ごとにピッカー前に並び、ピッキングができるため、オペレーター1人あたり1時間に300トートのピッキングを処理することができる。従来の手動ピッキングと比較し、ワークステーションの効率がピーク時で3~6倍向上したとしている。
ソリューションは、B2B、B2Cの製品・サービス提供者のニーズに柔軟に対応することが可能で、ユーザーに合わせて物流倉庫の保管容量の拡大と運営効率の向上が図れるという。