日本調剤、千葉市でドローンと配送ロボットが連携する医薬品の個宅配送実験に協力

実験に使用するACSLのドローン「PF2」

日本調剤は12月7日、千葉市でダイヤサービス(千葉市)を実施主体の共同企業体が実施する、ドローンと地上配送ロボットが連携し医薬品をマンション個宅に運ぶ実証実験に協力すると発表した。

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実証実験のイメージ図(エレベーターの一部はシステム未連携で人が介入する予定)

実証実験では、幕張ベイパーククロスタワー&レジデンス(マンション内外)と若葉3丁目公園で、ドローンをマンション付近まで飛行させて、積載した荷物をドローンポート経由で地上配送ロボットに受け渡し、エレベーターを経てマンション個宅の玄関前まで配送する実験を行う。

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ブルーイノベーションのドローンポート

ドローンはACSLの「PF2」、ドローンポートはブルーイノベーションのシステムを使用する。配送品は、解熱剤、咳止め・痰切り混合剤の医薬品。実証では模擬の医薬品を使用する。日本調剤はビジネスモデルの検証で協力する。

千葉市は、配達時間の短縮等による利便性向上や、物流業界が抱える人手不足、ラストワンマイルの問題、配送コストの削減等の課題解決を目的に、都市部でドローンなどを活用した宅配サービスの実現を目指し、2016年から各種実証実験を行っている。

ドローン宅配では、東京湾臨海部の物流倉庫から幕張新都心まで東京湾上空飛行を行い、海上から花見川を遡上し、若葉住宅地区のマンション個宅の玄関前まで配送を行うことを目指している。

今回の取り組みは、国土交通省の補助事業「無人航空機等を活用したラストワンマイル配送実証事業」の一環。同事業は、過疎地域などの課題を解決で、レベル4(有人地帯での目視外飛行)の飛行に対応したドローン物流やドローンの離発着前後の配送を担う自動配送ロボットなどと連携した物流を社会実装する際に必要となる事項の検証を目的に行っている。