日本郵便、兵庫県で「レベル3.5」飛行のドローン配送を実施

「レベル3.5」飛行で使用したACSLのドローン「ACSL-PF2」

日本郵便は12月18日、「レベル3.5」飛行のドローン配送の試行を、兵庫県で同日に実施したと発表した。

「レベル3.5」は、ドローンのカメラで歩行者などの有無の確認することで、補助者や看板の配置といった現在の立ち入り管理措置を撤廃し、無人航空機の操縦ライセンスの保有と保険の加入を条件に道路や鉄道などの横断を伴う飛行を容易とする制度。国土交通省が新設した。

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配送先の「高齢者生活支援センター きずな」にドローンが荷物を配送する様子

今回の試行は、出石いずし郵便局(兵庫・豊岡市)配達区内で実施。郵便局から配送先地区に住む受取人宅の近隣施設「高齢者生活支援センターきずな」まで、「レベル 3.5」による補助者なし目視外飛行で荷物を届けた。ドローンは、ACSLの「ACSL-PF2」を使用。実際の飛行では、BOXタイプに加え、複数か所分の郵便物などをマウントできる機構を利用した。

日本郵便では物流専用機の開発進捗状況も踏まえ、来年以降も豊岡市内を含む中山間地域で、「レベル3.5」飛行を始めとするドローン配送の配送高度化の取り組みを進めていくとしている。