エアロネクスト、モンゴルでドローンと陸上輸送の物流サービス事業化を加速

モンゴルの国立輸血センターの駐車場を、血液を載せ離陸するドローン(2023年11月)

エアロネクストは1月17日、国際協力機構(JICA)が、2023年度の「中小企業・SDGsビジネス支援事業」で「モンゴル国ドローン活用による医療品の配送網構築のためのビジネス化実証事業に採択されたと発表した。

昨年度は、JICA 2022年度「中小企業・SDGsビジネス支援事業」のニーズ確認調査に採択されており、JICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」としては2年連続で、今回は「ビジネス化実証事業」として採択されました。

今回の実証事業では「ビジネスモデル構築・検討」「ドローン運航体制確立に向けた検討」に取り組む。ビジネスモデル構築・検討では、運営コストと、具体的な顧客を想定した持続可能なビジネスモデルの構築・検討を行う。「ドローン運航体制確立」については、寒冷気温、標高、風などのモンゴル現地の気候・気象条件下で運用するための機体や備品の機能検証やドローン運航体制の確立、ドローン飛行の運用ルールの検討する。調査期間は、2024年3月から2025年6月までを予定する。

エアロネクストは、22年度もJICAから「中小企業・SDGsビジネス支援事業」のニーズ確認調査に採択されており、モンゴルでドローン技術を活用したドローン配送と陸上輸送を融合した物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」のインフラ推進検討を行っている。

その取り組みの一環でJICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」で、昨年9月にウランバートル市で「モンゴル新スマート物流シンポジウム」を開催し、「モンゴル新スマート物流推進ワーキンググループ」を発足。

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ウランバートル市内を血液を載せて飛行するドローン(2023年11月)

また、11月にはモンゴル新スマート物流推進ワーキンググループの活動の第一歩として、ウランバートル市で、医療定期配送網構築を目指し、モンゴル国民間航空庁から正式な許可承認を受け、標高1300m、外気温マイナス15度の環境下で、国立輸血センター、モンゴル国立医科大学付属モンゴル日本病院間の往復の約10kmのルートでドローンによる血液輸送の実証実験を実施し成功している。

同社では、事業を通じて、昨年度に実施した活動をさらに進め、現地の事業者や団体と連携して、モンゴルでスカイハブの事業化に向けた具体的なビジネスモデル構築と検証を加速する。