アルペン、愛知に24年春開設のEC旗艦倉庫「中京FC」でギークプラスのAMR導入

中京フルフィルメントセンター(中京FC)

スポーツ用品販売のアルペンは2月14日、愛知県稲沢市に延べ床面積が33057m2のEC(電子商取引)の旗艦倉庫「中京フルフィルメントセンター(中京FC)」を2024年春に開設し、ギークプラス(東京・渋谷区)のAMR(自律走行搬送ロボット)を導入すると発表した。

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中京FCで導入するギークプラスのAMR「EVEシリーズ/P800R」

中京FCは中京エリア初の自社EC専用倉庫。新倉庫ではギークプラスのAMR「EVEシリーズ/P800R」を立ち上げ段階で29台を導入する。AMRはビジネスの成長に応じて順次拡張していく計画。加えて、導入するロボ棚の高さを1.2倍に変更し、保管スペースを増加し、保管効率も向上させる。

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新規導入するロボ棚

アルペンでは、2018年から1つ目のEC倉庫「東日本FC」で「EVEシリーズ/P800R」を採用。現在、216台のロボットが稼働する。同社では、ロボットの導入で、2023年時点で2018年と比べ、生産性が4倍を向上し、出荷リードタイムも2分の1に短縮。

併せて、生産性や保管効率の高さ、需要に合わせて流動的に倉庫内のレイアウトを変更できる点、自社のオーダー特性に応じたロジック変更やプログラミング構築などの実績を評価。中京FCでも導入を決めた。

同社では、愛知県で新たにEC倉庫を開設することで、西日本エリアへの配送リードタイム短縮を図る。また、愛知県にメイン拠点となる、在庫型物流センターのディストリビューションセンターがあり、千葉県の東日本FCよりもスピーディーに商品の供給と店舗向け在庫との共有できるため、取り扱いアイテム拡大と在庫高のコントロールが可能になり、顧客ニーズに柔軟に対応できるという。

また、旗艦倉庫として延べ床面積で33057m2の広さを確保することで、ECサイトで販売する商品の情報制作の「ささげ機能」の一部となるEC商品の撮影スペース拡張が可能になるため、様々なカテゴリの商品の販売サイト登録を即座に行い、今まで以上に強固で効率的な物流体制を構築する。

アルペンは、アパレル、シューズ、フィットネス用品などの小物、キャンプ用品などの大物を始めとする幅広いカテゴリの商品を取り扱っており、商品を顧客に速度を持って効率的に供給するため、アイテムや大きさなどの種類別に物流網を整流化し、物流システムの再構築を図る物流戦略を実施。

物流施策で店舗までの供給リードタイムの短縮化、梱包方法を改善し店舗品出しまでの作業簡素化、出荷物量のコントロールによる庫内作業人数と配送の最適化、ECサービスレベルの向上に取り組んでいる。今後もギークプラスとの協業を強化し、ソリューションベンダーとして継続的な支援を受けながら、国内トップレベルの作業生産性とサービス向上を目指すとしている。