ネクストデリバリーは3月1日、物流会社の中津急行(大分・中津市)と、ドローン配送と陸上輸送を融合した物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」のノウハウやツール、オペレーションの一部を第三者にライセンス提供するサービス「SkyHub Provider License(SPL、スカイハブ・プロバイダー・ライセンス)」の契約を、2月29日に締結したと発表した。
「SPL」は、ネクストデリバリーが全国で展開してきた「スカイハブ」のサービスをパッケージ化し、独自開発した配送管理システム「SkyHub TMS」と、ドローン運航オペレーションを第三者に提供するサービス。今回の契約締結はSPLで国内初の事例となる。
「スカイハブ」は、セイノーホールディングス(HD)と、エアロネクストが共同開発したドローン配送と陸上輸送を組み合わせた物流サービス。ネクストデリバリーでは、今回の契約で、「SkyHub TMS」とドローン配送のノウハウ、運航サポート、各種商標の使用許諾を中津急行に提供する。
中津急行は、大分県を拠点とした総合物流企業。同社では、物流の2024年問題に起因するラストワンマイル物流の担い手不足解消に向け、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めながら従業員の負担を減らすとともに、業種業態を問わずニーズに応じた効率輸送に取り組んでいる。その一環で、SPLを利用することにした。
ネクストデリバリーでは今後、中津急行と、人口減少が背景のドライバー不足や地球環境問題、荷物集約を行うことでの効率化などに協同で取り組み、地域住民、地域事業者にとて継続性のある新たな地域物流インフラの構築を推進するとしている。