鈴与、ラピュタロボティクスのAMRを本格稼働

物流センターでラピュタのAMRの稼働を開始

鈴与は6月22日、ラピュタロボティクスの人と作業する協働型AMR(自律走行運送ロボット)の「ラピュタPA-AMR」を導入し、物流センターで本格稼働を開始したと発表した。

「ラピュタPA-AMR」はスタッフと協働でピッキング作業を行い、荷物の搬送の代行とピッキングルートの最適化を図ることで、生産性向上とピッキングスタッフの歩行時間を削減するロボティクスソリューション。

鈴与では、作業者の熟練度で変動する生産性を標準化し、作業者のレベルに依存せず平均的な生産性の向上を始め、効率的に移動することで作業歩数を削減し、従来使用していた台車の押す・止める作業による肉体的疲労の低減、新人作業者でも、ロボットのナビゲーションに従って直感的に作業を進められる教育期間の短縮を目的に導入した。

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スタッフと協働でピッキング作業を行う

同社は、労働力確保の対策に取り組む中で、倉庫現場でのピッキング作業について、作業員確保に加えて、人員の入れ替わりによる生産性低下、生産性向上に向けた教育実施や作業経験値を積ませるなど、人材育成を基本とする作業能力の引き上げに多くの時間を費やしていた。

この課題に対してロボットを利用し人との協働作業を行うことで、ピッキング作業の生産性向上とともに、作業者のスキルに依存しない高い生産性を確保し、顧客への安定した作業品質の提供を模索。

そのような状況下、ラピュタPA-AMRが汎用性と柔軟性が高く3PLの事業特性にマッチし、導入で既存のレイアウト変更が不要な点、完全自動化ではなく、人との協働を視野に入れていることが自社の狙いとマッチしている点を評価し採用を決めた。

鈴与では今後も、物流現場に最先端技術を積極的に導入し、ロボティクスを活用した倉庫業務の最適化を図るとともに、作業員の労働環境改善に取り組み、顧客に高品質な物流サービスを提供していくとしている。